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内窓を付けてみた!〜リフォーム体験レポート内窓編[1]

リフォームしたい
2024.02.19

窓の断熱性能を高める改修工事に対して、最大200万円までの補助金が受けられる国の制度「先進的窓リノベ事業」2024年度も実施決定しました。

既存住宅における熱損失が大きい窓の断熱性能を高めることにより、エネルギー価格高騰への対応(冷暖房費負担の軽減)や、2030年度の家庭部門からのCO2排出量約7割削減(2013年度比)への貢献、2050年ストック平均でZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保への貢献を目的とする事業です。

内窓設置を考えているけれど、どんな工事をして、どれくらい効果があるの?と気になっている方に、2023年度の補助金を活用して自宅に内窓を設置したトータテマガジンライターの体験レポートをご紹介します。参考にしてみてください。

補助金を活用して内窓が設置できる!?

最初に内窓工事の補助金制度のことを知ったのは、2023年1月27日に広島サンプラザで行われた「ときめき終活フェア」。トータテリフォームセンター設計士の工藤さんが「人生100年時代の“終活リフォーム”」というテーマでされていた講演を聞いた時です。

毎日の快適とヒートショックを防ぐ安心、そして光熱費負担を軽減するコストの面から「断熱」は考えておきたいポイント。住宅の熱の半分以上を損失する窓のリフォームは特に有効で、「内窓」の設置はローコストで手軽な改修方法の一つ。昨年度から継続している「こどもエコ住まい支援事業」に加え、新しく「先進的窓リノベ事業」という補助金制度も始まります…と聞いて、思わず前のめりに!!

補助金を使って内窓が付けられる…だと!?

シングルサッシの悩みを解決するために内窓を付けよう!!

まもなく築25年を迎えようとする一戸建ての我が家にとって、内窓は前々から「いつか付けたい」と切望していたアイテム。今のように住まいの断熱性能が叫ばれる前の時代に建てたため、窓はシングルガラスのアルミサッシ。そして壁に対する窓の面積が圧倒的に大きい!! 特に冬場は、以下のような悩みが…

● 結露がひどい … シャッターのない2階の窓は毎朝びしょびしょに
● 寒い … 特にダイニングの出窓からの冷気がひどく、窓際に座る人はとても寒い
● 昨冬の電気代請求金額に目玉が飛び出た … 厳寒の日が続いた昨冬は、長時間暖房を付けっぱなしにする日も。昨秋エアコンを買い替えて消費電力は減ったにもかかわらず、電気代高騰をカバーできるほどではなく、さらなる節電の必要性を痛感

しかし窓の多い我が家の全ての窓に内窓を付けると工事費の負担が半端ないため、せめていつかダイニングの出窓だけでも…と考えていたのでした。

そこに補助金の情報。しかも「子どもエコ住まい支援事業」に比べ、世帯や他の工事の条件がないため、誰でも利用しやすそう。補助金が活用できるなら、ずっと悩みだった2階の窓まで内窓を付けてしまいたい…!!

そんな時に開催された「トータテリフォームセンター創業祭」で、取材のお仕事後にガチの相談と依頼をさせていただきました。

1箇所・約1時間で工事完了

その後、現調(現地調査)に来ていただき、補助金申請用の工事前写真を撮影し、見積もりを頂戴し、3月に正式に契約と発注。
補助金効果もあって内窓の生産が追いつかない状況とのことで、工事は5月の連休明けに行われることになりました。

工事の手順は以下の通り。

掃き出し窓の場合

  1. 既存の枠の内側に、内窓用のスチールと樹脂の複合枠を取り付ける

2. レールを設置し、樹脂のカバーで覆う

3. 最後に窓ガラスを入れて完成。1箇所の施工時間は1時間程度。マンションの掃き出し窓2箇所とかであれば、半日で終了する計算になります。我が家の場合は計9箇所もあったので、お二人で一日がかりで施工していただきました。

出窓の場合

我が家の出窓の場合は、既存の出窓の壁の内側にフレームを取り付け。新たにしっかりとした基礎フレームを設置する掃き出し窓より施工が容易なようでした。

中連窓、ベランダ窓の場合

2階の窓も1階の掃き出し窓と同様の手順で施工。異なっている点は、床に接せず内窓のフレームが浮いた状態になるため重さを支えて固定の安定性を確保するためのブラケットが窓枠の下に付くことでした。

我が家の場合は既存の窓の関係で内側に約5cm張り出す形での設置になりましたが、多くのケースでは出窓の例のようにあまり張り出さずに設置できるそうですよ。

工事完了後約2ヶ月半で補助金交付

工事が完了すると、トータテリフォームセンターの担当者が工事前後の写真を添えて補助金申請書類を作成・申請してくれます。施主が用意するのは以下の3点。

● 必要な書類への記入・捺印
● 契約者の身分証明書の画像
● 補助金振込先の口座

我が家の場合は、申請日が5月24日で、交付決定通知が届いたのが、その約1ヶ月後。補助金交付がさらにその1ヶ月後。内窓工事にかかった費用のうち、半額程度が補助金として戻ってくることになりました!! これはかなり大きいです。

気をつけておきたいことは以下の2点。

● 補助金は工事完了・支払い完了の後に還付される形式なので、工事費は一旦全額支払う必要があります。
● 補助金は窓リノベ事業者(我が家の場合はトータテリフォームセンター)に振り込まれます。その後、事業者から施主に還元されます。

設置してみて実感する内窓のデメリット・メリット

最後に内窓を設置してみて感じたことをまとめてみます。

デメリット

● 窓を開ける時がやや面倒 … 当然のことながら窓が一枚増えたため、窓を開けるために2アクション必要となります。しかも施錠している場合は、右の窓を開けたい時でもまず左の内窓を開けて外窓のクレセント錠を解除してから窓を全部左に寄せるという作業が必要となります。
● 掃除が面倒 … こちらも当然のことながら、掃除する窓ガラスの枚数も2倍になります。とはいえ基本的に内窓一枚で外部に接することがないようにしているため、外窓ほどは汚れません。しかし桟の掃除も合わせて考えると前よりはちょっと手間ですかね。

● やや部屋が狭くなる … 先にもお伝えした通り、我が家の場合はやや張り出しが大きい形での設置になったので、以前よりは窓が室内側の空間を圧迫するようになりました。家具を内側に移動しなくてはならなくなった場所もあります。

メリット

● 断熱性が向上 … 住まいの中で一番熱の損失が大きい場所と言われる窓。これまでガラス1枚だったものにペアガラスの内窓が追加されてトリプルガラスに!! しかも外窓と内窓の間に空気層があるので、断熱効果が格段に向上しました。
初夏に工事してすぐに夏になったため、冷房の効きが良くなったかなとは感じましたが、冬になるとその差は歴然!! 昨冬までと比べて、室内温度が確実に変わりました。エアコンの暖房を入れると部屋の中がすぐに暖まるし、切ってからも保温効果でずっと暖かさをキープ。
内窓を開けるとヒヤリとした冷気が入り込み、今まではこの寒さが部屋の中に直接入り込んでいたのかと考えるとぞっとしました。また外窓のアルミ窓枠は触れると氷のように冷たいですが、内窓の樹脂窓枠は全く冷たくなりません。熱伝導率の違いにも驚きました。
● 防音性が向上 … 内窓を設置したお客様が「電車の音が聞こえなくなった」「雨が降っていることに気づかないことが増えた」「新聞配達の人の気配で目が覚めず寝過ごした」と口々におっしゃっていたことに納得。警報級の雨が降った時も、ほとんど雨の音が気になりませんでした。
● 防犯性が向上 … 鍵やガラスを壊す手間が2倍になったため、防犯性も間違いなく向上。夜や家を空ける時もより安心です。
● 紫外線カット率が向上 … 内窓に使われているLow-E複層ガラスの紫外線カット率は約80%。しかもガラスに鏡のような反射性があり、外の方が明るい時はカーテンを閉めていなくても外から見えにくいというメリットが加わりました。
● 結露軽減 … 冬は外窓と内窓内の温度差で、外窓の内側に少し結露しました。しかし以前のようにびしょびしょになるほどもなく、何より部屋の内側には発生しないので、かなり快適になりました。

〈内窓の注意書き〉

我が家の場合、特に冬になって内窓の効果を大きく実感しました。住まいの憂いが一つ解消し、補助金がなればここまで多く施工する決断ができなかったと思うので、本当に良かったです。
「とりあえず結露と寒さが気になる居室の窓だけでも」と設置しましたが、内窓の効果に感動した家族が「残りの窓(浴室や廊下)にも設置したい!!」と希望。2024年度も補助金が決定したと聞いて、前向きに検討中です。

窓がシングルガラスの一戸建てやマンションにお住まいの方々。実際に感動するほど冬が暖かくなるので、補助金でお得なこの機会のご検討を心からお勧めしたいです。

内窓やリフォームについて、とりあえず話だけでも聞いてみたい、見積もりだけでも知りたいという方は、お気軽にトータテリフォームセンターへお問い合わせください。
また、セミナーやイベントに参加することで、タイムリーにお得な情報を入手できることがあります。イベント情報は随時HPでお知らせしますので、ぜひチェックしてお出かけください。

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