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TOPICS住まいのコラム

トータテのプロフェッショナル〜インテリアコーディネーター 有地明弥美

暮らしのヒント
2023.07.19

トータテで働く“住まいのプロフェッショナル”に仕事の流儀を聞く「トータテプロフェッショナル」。

今回のプロフェッショナルは、トータテハウジングコーディネーターの有地明弥美さんです。


コーディネーター有地のヒストリー

“インテリアコーディネート”という仕事に憧れて

父が建設関係の仕事をしていた関係で、小学生の時にモデルハウスを見に行く機会がありました。
その時に初めてコーディネーターさんにお会いして“インテリアコーディネート”という仕事があることを知り、「肩書もお仕事もなんて格好いいんだ!!」と衝撃を受けたことが、コーディネーターを目指したきっかけです。

その後、生活デザインが学べる大学に進み、資格を取得して、夢だった注文住宅のコーディネーターの仕事に携わることになりました。

有地さんの仕事風景

お客様の理想的な家づくりをサポート

現在の主な仕事は、コーディネート担当として営業、設計、工事担当者とチームでお客様の理想的な家づくりをサポートすることです。
注文住宅では、床、建具、クロスのほかにも、キッチンや浴室、洗面台などのパネルの色、窓枠の色など、選択して決めていただくことがたくさんあります。インテリアだけでなく外壁や玄関ドアも住まいの印象を大きく決める要素になりますし、照明や家具のご相談にも乗ります。

コーディネーターというと、サンプルがたくさん置いている社内で打ち合わせをするイメージがあるかもしれませんが、お客様の家で打ち合わせをしたり、ショールームにご案内したり、現場を確認したり、意外と外を走り回ることも多いです。

コンセプトに沿ってモデルハウスをコーディネート

お客様のお住まい以外にも、モデルハウスのコーディネートを担当します。
設計や企画担当者からコンセプトを聞き、そのイメージに合ったコーディネートをして、家具やインテリア小物を揃えて仕上げます。常設のモデルハウスでは、家も大きいですし、より夢や憧れを抱いていただけるようなややゴージャスなコーディネートをご提案しますが、公開後分譲販売するような住宅地のモデルハウスでは、より現実味のある、そのまま真似したくなるようなご提案を心掛けています。


有地の仕事の流儀

「こうすればよかった」と思うことがないように

この仕事の難しさは、それぞれが求められる居心地の良さをご提案をすることだと思います。
ご希望がはっきりされているお客様の場合は、イメージをお聞きして「こういうものがお好きではないですか?」と提案しながら、お客様が思い描いているご希望とのずれが生じないように注意を払います。

「あれもしたい」「これも使いたい」という思いがあふれて、全体がまとまらなくなりそうな時は、「ここはこれくらいで抑えて、別の部屋で少し遊んでみましょうか」などと、さり気なく誘導することもあります。
お客様のやってみたいことをできるだけ実現して差し上げたい思いもありますが、家とは長いお付き合いになるので後々に「こうすれば良かった」と思うことがないように、プロとしてのアドバイスを心掛けています。

有地さんのインタビュー風景

自分の「好き」を明確にしていくサポート

逆にご希望がはっきりされていないお客様の場合は、服装や持ち物などを拝見して「こんなイメージはいかがですか?」とインテリアの画像などをお見せして好みの方向性を整理していきます。最初は「わからない」とおっしゃっていたお客様でも、画像を見ているうちにご自身の好みが明確になってくることがよくあります。

また「よくわからないから全部お任せする」というお客様もいらっしゃいます。実際に小さなサンプルだけで、全体の仕上がりを明確にイメージすることはプロでも難しいことなので、これまでの経験を活かして「こうしたら素敵だと思いますよ」とご提案して期待を高めたりする工夫をします。

壁紙や床材のサンプルを並べている様子

家づくりの思い出が楽しいものになるように

注文住宅は決めていくことがたくさんあって大変ですが、ゼロから理想の家をつくり上げていく楽しさは他では体験できないものです。

ご夫婦で一緒にショールームを見てもらったり、お子様が自分の部屋のクロスを決めたりして、家づくりの思い出が楽しいほど完成した家にも長く愛着を持っていただけるのではないかと考えています。
だからできるだけ「大変だった」「疲れた」ではなく、「楽しかった」「満足できた」という体験にしていただきたいと考えています。

お客様の年代も好みも様々ですが、それぞれの思いに寄り添って家が完成した時に、「有地さんに担当してもらえて良かった」と喜んでいただけたら「また頑張ろう!」と思えます。仕事の原動力はこれに尽きると言っても過言ではないです。


コーディネーターの職業病

タブレット、スマホ、パソコンの使い分け術

いつも持ち歩いている仕事道具の中で、一番欠かせないのはタブレットです。打ち合わせ時のメモに使って保存したり、お客様の図面などのデータを入れていつでも確認できるようにしたりします。

スマホでは画像をすぐに呼び出したり、パソコンでは仕様書を変更したりするなど、それぞれを使い分けています。あとはメジャーも必ず持ち歩いています。

感性を磨き続けるために心掛けていること

仕事柄、トレンドのチェックや情報収集は欠かせません。近年はSNSの普及もありお客様から教えていただくことも多いですが、もちろんプロとして負けてはいられませんので(笑)、インスタなどで情報収集をしながら感性を磨き続けるように努めています。

個人的に好きなインテリアショップは、70Bという京都に本店があるアンティークショップ。いつも素敵な画像に刺激を受けていて、いつか実店舗を訪れてみたいと思っています。

また洋服を見に行ってもすぐにディスプレイの方が気になってしまうことも職業病ですね。カフェやレストランに入っても、つい照明計画や内装、テーブルとチェアなどをチェックしてしまいます。


有地の仕事を支えるもの

やる気スイッチは自分で淹れるコーヒー

仕事のやる気スイッチを入れたり、集中力を高めたり、気分転換をしたり、いつも欠かせないものがコーヒーです。

袋町にあるOBSCURA COFFEE ROASTERSのコーヒーが好きで、買って帰った豆を家で淹れて、ポットに入れて持参します。お店ではカドナさんのスコーンもよく一緒に買います。

また旅先でいろいろな風景や建物に出会うことも心の栄養になります。コロナ前にデンマークに旅行に行った時は、写真を撮りまくりました。

デンマークで撮った駅の写真。「公共の場でもちょっと落ち着く照明になっているんです。日本との文化の違いを感じますよね」と有地さん

笑顔を届けられるコーディネーターに

仕事を続けてきてどれほど成長できたかはわかりませんが、プライベートでは結婚して子どもができたことで、子育て世代の方が多い注文住宅のお客様のお話を共感しながら聞けるようになりました。

また子育てでどういうことが大変かわかるので、一緒に打ち合わせをしていても、ジュースをキープしておいて、ちょっとぐずってきた時にさっと出してあげる…といった裏技がうまく使えるようになりました(笑)。

まだまだ力不足を感じることも多くありますが、何もないところから、お客様がこの先何十年と人生を過ごす家を形にするお手伝いをさせていただけることは、本当に幸せなことだと実感します。これからも努力を続けて、多くのお客様に満足の笑顔を届けられるコーディネーターになっていきたいと思います。

わたしたちトータテは、住まいのプロフェッショナル集団です。注文住宅から分譲住宅、マンション、リフォーム、売却にいたるまで、住まいのことなら何でもご相談ください。

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