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旗竿地は恥ずかしい?周りより「安い土地」はメリットが大きいかも?

暮らしのヒント
2023.12.28

「旗竿地は恥ずかしい?」
「どうして旗竿地はやめとけと言われるの?」

という疑問をお持ちではありませんか?

本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を

  • ・旗竿地とは
  • ・旗竿地は恥ずかしいと言われる理由
  • ・旗竿地のメリット
  • ・旗竿地に家を建てるときのデメリットの解決策
  • ・旗竿地に関するよくある質問

の順番に解説していきます。

旗竿地に興味がある人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

旗竿地とは?

旗竿地(はたざおち)とは、道路に接している間口が細長い通路となっており、奥に建物が建つスペースがある土地のことです。

この旗竿地は、「路地状敷地」や「旗竿敷地」、「敷地延長」などと呼ばれることがあります。

以下の記事では、土地の形状など、不動産にまつわる用語を解説しており、旗竿地についてもイメージ図で解説していますので、参考にしてください。

関連記事:【用語解説】よく見かける土地や不動産にまつわる用語を解説-トータテマガジン

旗竿地のような土地が多く見られる理由は、建築基準法の第四十三条で「建築物の敷地は、道路に2m以上接しなければならない」と定められているためです。

この決まりは、火災などの災害時に消火活動や避難経路を確保するために定められました。

これを守っていない物件は、建築基準法違反と見なされるため、土地を分割する必要があるときに旗竿地という形で土地を有効活用しているのです。

特に土地が限られている大都市部では、旗竿地が多く見られます。

しかし、「旗竿地に家を建てて後悔した」「旗竿地は恥ずかしい」という声も見受けられます。

以下でその理由を確認していきましょう。

参考:建築基準法 | e-Gov法令検索

旗竿地は恥ずかしい?最悪、やめとけ、後悔するといわれる理由

それでは、どうして旗竿地は恥ずかしいと言われてしまうのでしょうか?

理由としては、旗竿地には安っぽいイメージがあり、「安いところに住んでいる」というネガティブな意見を受けてしまう可能性があるからです。

実際、旗竿地は周辺土地相場よりも割安で購入できる可能性が高いです。

しかしそれは、駅やスーパーまでのアクセスが良い土地を安く買えるので、利便性や価格を重視する人にとっては好条件、もっと言えば「掘り出しもの」になるかもしれません。

ただ、「割安で購入できる」という事は、もちろんデメリットとなる理由があるので、そこをきちんと踏まえたうえで検討してください。

①風通し・日当たりが悪く家が汚れやすいから

「風通しが悪く家が汚れやすい」ということも、旗竿地は後悔すると言われる理由のひとつです。

旗竿地は、周りが隣家で囲まれているため、風通しや日当たりが悪くなることが多いです。

そうなると家に湿気がこもりやすくなり、カビの原因となってしまうのです。

ただ、吹き抜けの構造にする、カビが発生しにくい外壁にするなどして、カビ対策をすることが可能です。

②他の家に囲まれているから

旗竿地を購入した場合、他の家に囲まれた場所に自分の家を建てることになります。

必然的にお隣りとの距離も近くなります。

中には旗部分が隣の家の駐車場になっており、境界線が原因でご近所トラブルに発展してしまうケースもあります。

周りの風景を楽しみたい方や、隣家との距離が気になる方、ご近所付き合いを極力なくしたい方などは、購入を避けた方が良いかもしれません。

しかし、他の家に囲まれていることで、台風時などには強い風が直接当たることがないため、逆に建物に囲まれていることが安全につながったりするのです。

③駐車スペースが狭い

細い路地部分を駐車場スペースとして活用する人が多く、駐車しづらいと感じる人が多いことも「後悔」という理由になっています。

法律ギリギリの2mの幅だと車のドアの開け閉めにも注意する必要がありますし、2台所有していると縦列駐車となるので入替えの手間がかかってしまいます。

しかし、竿の部分の幅が3m以上あると、旗竿地でも余裕を持って駐車できますし、公道から入り口までの間を彩りデザインしたりすることで、建物に続くアプローチにわくわく感をプラスすることができるでしょう。

④ポストが遠い

郵便ポストが遠いことも、旗竿地のデメリットの一つです。

郵便ポストが遠いと、特に寒い日や雨の日など天気が悪い日は、見にいくだけで面倒です。

それならば、郵便ポストは、道路の近くではなく家の玄関のそばに設置したら問題は解決しますが、そうすると郵便屋さんやチラシ配りの人が家の敷地に入ることになってしまいます。

ゴミ捨ての作業についても同じですね。

⑤風水的に良くない

旗竿地に対して、「土地が変形していて綺麗ではない」と感じる人もいるようです。

綺麗に整えられていない土地は「不整形地」と呼ばれます。

旗竿地は、この不整形地の一種であり、風水を気にする人にとってはデメリットです。

風水では気の循環を良くするために、なるべく綺麗な形をした土地や、日当たり・風通しが良い土地の方が良いと言われていますので、旗竿地ではどうしてもその条件を満たすことができなくなります。

風水を気にする方は、旗竿地を避けるべきでしょう。

ここまで、旗竿地のデメリットを5つご紹介しました。

ただ、「そこまでのデメリットには感じなかったな。」という方は、「旗竿地」というメリットを最大限有効利用していただきたいです。

旗竿地のメリットについて

①とにかく周辺土地相場より安く購入できる

駅から徒歩5分、スーパーやコンビニの近くに位置する人気エリアの物件は、整形地の場合だと価格が高騰しやすいのですが、旗竿地であればこのような好条件の物件を安く購入することができます。

希望のエリアは予算オーバーだと思っていた方も、旗竿地の物件が出れば予算内に入ってくる可能性があります。

②固定資産税が安い

不整形地に分類される旗竿地は、整形地より固定資産税も安いです。

毎年かかるものなので少しでも安いとうれしいですね。

③家本体にお金をかけられる

土地代を節約できたことで、注文住宅の場合は奥まっているところに建築するので、外観デザインもあまり気にならず路面で建築するよりも費用を抑えることができます。

その分は、家の設備や内装に、分譲住宅の場合は、家具や家電にお金をまわす事ができます。

④竿の部分も含めて建ぺい率と容積率を算出できる

建ぺい率は、「土地面積に対する建築面積の割合」を意味します。

一方、容積率は「特定の土地に対して建築できる延床面積」のことです。

※延床面積とは、建物の各階の床面積の合計のことです。

建ぺい率と容積率は、建築基準法によって地域ごとに数値が定められています。

場合によっては、建ぺい率と容積率を守るために建物が希望のサイズよりも小さくなってしまうことがあるのです。

しかし、旗竿地は竿の部分も土地面積として計算できるので、確保できる居住面積が大きくなります。

そのため、狭い面積でも大きい建物を建てることができ、自分の希望する建物を建てることができる可能性が高いです。

⑤竿部分があることで良いこともある

プライバシーが確保できる

家は、前面道路から離れた部分に建てるため、人目を気にする必要がありません。

そのため、お子様を庭で遊ばせたり、洗濯物を外に干したりするのにも便利です。

通りすがりの人に家の中を覗かれる心配もないので、日中はカーテンや窓を開けて開放的に時間を過ごすことができます。

ちなみに、お子様が道路にすぐに飛び出してしまう心配も少ないので、旗竿地は子育てしている人からも人気です。

騒音が少ない

先述した通り、旗竿地の家は道路から離れた場所に建てられます。

つまり、車や人が通る騒音が気になりづらく、静かに過ごせるのです。

日頃から交通量の多いエリアや商業地域の近くなどは、旗竿地のメリットが大きくなりますね。

ここまで旗竿地のメリット・デメリットをご紹介しましたが、結論を言いますと、きちんと検討すれば「旗竿地は恥ずかしくありません。」

ただ、購入するのなら注意しておきたいポイントもあるのでご紹介します。

旗竿地に家を建てるときの注意点

希望する施工ができるかどうか

いくら安く土地を購入できたとしても、希望通りに工事ができないのであれば、マイホームへの満足度が低くなってしまいます。

場所によっては、重機を中に運べずに、希望通りの工事ができないことがあるので、そういった点も踏まえて土地、およびメーカーを選ぶことが大切です。

工事費が高くなる可能性がある

旗竿地に家を建てる場合、工事費が高くなる可能性があります。

旗竿地は、通路の奥にあるスペースに家を建てるため、重機を使うことができず、資材などを手運びする必要があります。

希望の施工ができるかどうかはもちろん、どのくらいまで重機が入るかは家の解体やリフォーム、建て替え、更には売却の時もかかわってくる問題なので、しっかり調査して確認しておきましょう。

電柱・ガス・水道などの引込工事費

以前に建物が建っていて電気・ガス・水道が使えていたとしても、2区画に分割する前からあった配管は前面にある区画が利用して、あとから作った旗竿地には配管がない状態となるため引込工事が必要となることがあります。

旗竿地は、居住地が道路から離れている土地形態です。

電線が長くなったり、他の家の敷地に電線が被ってしまったりする可能性があるため、必要に応じて中継ポールを設置する必要があります。

なお、中継ポールの費用は「約20万〜40万」となっています。

それらの費用もふまえて、検討しましょう。

隣人とのトラブルが発生する可能性がある

旗竿地は隣人とのトラブルが発生しやすい土地なので注意が必要です。

旗竿地は土地を他の家に囲まれる形になるので、お隣さんの数も必然的に多くなります。

特に気をつけた方が良いのは「竿」部分にあたる駐車場でのトラブルをよく耳にします。

ご近所トラブルにならないように購入前に下見をして所有している車の大きさを含めて検討する、外構工事でフェンスを取り付けるなどして対策することが大切です。

引越した後もご近所付き合いをしっかりするなどして、トラブルに発展しないように対策しましょう。

旗竿地に関するよくある質問

ここでは、旗竿地に関するよくある質問をまとめました。

旗竿地でバーベキューはできる?

バーベキュー好きな人の中には、旗竿地でバーベキューはできるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。

結論から述べると、旗竿地でバーベキューをすることは可能です。

通常、道路に面していない旗部分に庭を設けるので、周囲の目を気にせずにバーベキューができます。

もちろん、ご近所トラブルにならないように匂いや騒音などに注意が必要ですが、自分たちのスペースでバーベキューできるのは旗竿地のメリットと言えます。

旗竿地で嫌がらせはある?

旗竿地の購入を検討している人で、「周りからの嫌がらせはあるのか」と不安に感じている人は少なくありません。

嫌がらせは、旗竿地であるかに関わらず、どのような場所でも起き得ることです。

ただ、旗竿地特有の嫌がらせとしては、敷地内に勝手に入られるケースが挙げられます。

旗竿地は隣家に囲まれているだけでなく、境界線が曖昧になりやすいため、勝手に敷地を通り道にされたというケースもあるようです。

侵入されないようにフェンスを設けるなど、ご近所トラブルに発展する前に対策を取ることをおすすめします。

まとめ

旗竿地は決して恥ずかしい土地という訳ではなく、メリットもたくさんあって十分検討の余地がある土地です。

そのため、旗竿地だからといった理由でその土地を諦めるのはもったいないと言えます。

トータテハウジングでは、これまでの建築・販売経験から、デメリットの解消策、有効活用方法などのご提案ができますのでお気軽にご相談ください。

旗竿地をはじめ、家づくりに役立つ情報を以下のカタログでご紹介しています。

>>住まいのカタログ

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