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新築ニッチで失敗しない為のポイントを施工事例を踏まえて解説
「ニッチとは何のこと?」
「新築でニッチを設置する際に失敗しないためのポイントは?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
- ・ニッチとは
- ・新築のニッチにおける失敗事例
- ・新築のニッチにおける成功施工事例
- ・新築のニッチを後悔しないためのポイント
- ・リモコンニッチやスイッチニッチはいる?いらない?
- ・新築ニッチに関するよくある質問
の順番に解説していきます。
新築にニッチを設置しようか悩んでいる人には役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
ニッチとは
家づくりに関する情報を集めていると、「ニッチ」というキーワードを目にすることがあると思います。
果たしてニッチとはどういう意味なのでしょうか?
ニッチとは、「壁を凹状にくり抜いて作ったスペース」のことです。
壁を5〜10cmほど窪ませることで、飾り棚や収納スペース、インターホンの設置場所などとして使用できるようになります。
「壁をくり抜いて大丈夫なの?」と不安に感じる方も多いですが、基本的にニッチは構造に影響しない場所を選んで作られるので、強度に関して心配する必要はありません。
さまざまな用途があり便利なニッチですが、いくつかの注意点を認識していないと失敗してしまうことがあります。
以下で新築のニッチにおける失敗事例を確認しておきましょう。
新築のニッチにおける失敗事例
ここでは、新築のニッチにおける失敗事例を紹介します。
ニッチに置くものが無かった
新築を建てる際にニッチを設置したものの、「ニッチに置くものが無かった」と後から気付くケースがあります。
家づくりに対するこだわりがそこまでなく、提案された内容のままニッチを設置した人の中に多い失敗でしょう。
特にシンプル思考な方の中には、ニッチに何かを飾ることに抵抗があり、スペースの使い道に困っている人が少なくありません。
こういった失敗を防ぐためには、新築をデザインする段階で置きたいものを明確にしておくことが大切です。
置こうとしていたものとサイズが合わなかった
新築のニッチにおける失敗として「置こうとしていたものとサイズが合わなかった」というケースが挙げられます。
置くものを事前にしっかりと決めておかなかった場合や、置くもののサイズを細かく確認しておかなかった場合に多い失敗です。
例えば、ニッチに本棚を設置しようと考えていましたが、本棚のサイズが合わずに余計なスペースができてしまったというケースも見受けられます。
ニッチは、構造上サイズが制限されるため、サイズはしっかりと確認しておく必要があります。
設置場所を変えたくなった
新築を建てる際にニッチを作った人の中には、「設置場所を後から変えたくなった」と感じている人が見受けられます。
実際に生活していく中で「別のスペースにあった方が便利」「ニッチの高さが微妙」と感じてしまうのです。
ニッチの場所を変更することは簡単なことではありません。
設置場所によっては、大規模なリフォームが必要になることもあるので、サイズと合わせて設置場所を確認しておきましょう。
壁紙との接着面が剝がれてしまった
新築を建てた人の中には、「壁紙との接着面が剝がれてしまった」ため、ニッチを設置したことを後悔している人も存在します。
壁紙との接着面が剝がれてしまう原因として、木材の伸縮や大工さんのスキルが挙げられるでしょう。
大工さんが上手にニッチを作ってくれた場合でも、経年変化によって接着面が剝がれてしまう可能性があり、見た目が悪くなってしまうのです。
場合によっては、リフォームや修理が必要となることを理解しておきましょう。
おしゃれのために取り付けたが、シンプルすぎた
ニッチを設置した失敗例として、「新築をおしゃれに見せたく取り付けたが、シンプルな仕上がりになってしまった」というケースがあります。
予算を抑えようとした場合に、想定していたよりもシンプルになってしまうことがあるようです。
アクセント目的でニッチを取り付ける場合は、予算をかけてデザインにこだわった方が満足度の高い仕上がりになるかもしれません。
新築のニッチにおける成功施工事例
それでは、新築にニッチを設置して成功したパターンにはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、新築のニッチにおける成功施工事例を紹介します。
インテリアニッチ
広い玄関土間と家事動線にこだわったナチュラルモダンスタイルの家|施工実例|トータテハウジング
インテリアのアクセントとしてニッチを設置する事例です。
ナチュラルモダンスタイルの柔らかい雰囲気で、過ごしやすい空間を実現しました。
当初は、冷蔵庫の裏側をスイッチニッチ(照明スイッチやインターホン、給湯器のコントロールパネルなどのスイッチ関係の機器を設置したニッチ)にする予定でしたが、インテリアニッチに変更することを決めました。
営業担当者やコーディネーターと相談しながら奥行きやサイズにこだわり、長方形と正方形を組み合わせた洗練されたデザインに仕上げました。
玄関ニッチ
ギャラリーで暮らすような デザイン完成度の高い住まい|施工実例|トータテハウジング
続いて紹介するのは、デザイン性の高い玄関ニッチの事例です。
新築を建てる際は、広いスペースを活用しながら生活感のないすっきりとしたインテリアを目指されました。
洗練された家全体の雰囲気を象徴するような玄関は、デザインニッチとキューブ状の飾り棚を活用してギャラリーのような空間に仕上げました。
左手には間接照明によりデザインニッチが美しく浮かび上がるように、右手のニッチにはキューブ状の飾り棚に間接照明が当たるように設計し、オブジェのように宙に浮いた形に仕上げました。
リビングニッチ
「NOKIYA」を参考に、120%満足できる家づくりができました|施工実例|トータテハウジング
続いては、リビングの壁をニッチとして活用した事例です。
トータテハウジングモデルハウス「NOKIYA」を参考にした住まいで、木目とモノトーンを組み合わせた、落ち着いた雰囲気の空間を実現したリビング。
ソファの後ろの壁にニッチを設置し、お子様の絵本や図鑑、思い出の写真を置く飾り棚として活用しています。
キッチンニッチ
キッチンのインテリアにアクセントを加えるためのキッチンニッチも、人気のあるデザインのひとつです。
白と黒のモノトーンのカラー使いで、シンプルで洗練された住まいを実現しました。
キッチンニッチは、モザイクタイルでカバーすることで、スタイリッシュでモダンな雰囲気を作り出しています。
スリッパニッチ
仲間が集まる時も、家族の時間も快適に楽しめる家|施工実例|トータテハウジング
最後に紹介するのは、スリッパを収納するために設置したスリッパニッチの事例です。
いつも多くの仲間たちが集まるため、賑やかな時も家族の時間も自由にくつろげる空間を実現。
玄関にニッチを設置し、飾り棚としてだけでなく、スリッパをすぐ収納できるラックとして活用しています。
新築のニッチを後悔しないためのポイント
新築でニッチを設置する人は、後悔しないためのポイントを確認しておきましょう。
事前に置くものとそのサイズを考える
新築を建てる前にニッチに置くものと、そのサイズや奥行きを考えることが重要です。
事前に置くものが明確になっていないとニッチを活用しきれないことがあり、無駄なスペースになってしまいます。
一方、事前に置くものがわかっていれば、サイズや奥行きも細かく指定できるので、無駄なスペースが発生することはありません。
ニッチを設置したい場合、どのようにニッチを活用したいのか、どれくらいのスペースがあればニッチを活用できるのかなどを考えるようにしましょう。
設置場所をシミュレーションしておく
新築のデザインを決める前に、設置場所をシミュレーションしておくと良いでしょう。
ニッチをどこに設置するかがイメージできていれば、活用方法やサイズ感などを具体的に決めることができます。
例えば、玄関にニッチを設置する場合だけでも、下駄箱の向かい側の壁やシューズラックの上部、玄関に続く廊下など、さまざまな設置場所が考えられます。
そのため、目的に合わせて設置場所を考えることが大切です。
イメージを付けるために実際に見学する
どのようなニッチを設置すればいいかわからない方は、モデルハウスなどを見学することをおすすめします。
モデルハウスではニッチをはじめ、空間の活用方法や収納、デザインなどのヒントを得られるためです。
実際にモデルハウス「NOKIYA」を参考にして、新築を建てた方の事例もあります。
ニッチの具体的なイメージがわかない方は、モデルハウスの見学を申し込んでみましょう。
リモコンニッチやスイッチニッチはいらない?
ニッチにはさまざまな種類があり、「リモコンニッチ」や「スイッチニッチ」と呼ばれるタイプのものもあります。
以下でリモコンニッチ、およびスイッチニッチについて理解を深めていきましょう。
リモコンニッチとは?
「リモコンニッチ」とは、くぼみをスイッチやリモコンを設置する場所として活用したニッチのことです。
「スイッチニッチ」や「インターホンニッチ」などと呼ばれることもあります。
リモコンニッチには、インターホンや照明のスイッチ、給湯器のコントロールパネル、冷暖房や電動シャッターのリモコンなどを取り付けます。
リモコンニッチには、さまざまなメリット、デメリットがあるので、両者を踏まえた上で設置すべきかを検討することが大切です。
リモコンニッチのメリット
まずは、リモコンニッチのメリットから確認しましょう。
リモコンを一ヶ所にまとめることができる
リモコンニッチを設置することで、リモコン関係の機器を一ヶ所にまとめることが可能です。
電気や給湯器などのリモコンがバラバラの場所に設置されていると、スイッチを切る際に面倒で、特に忙しい朝などはストレスを感じてしまいます。
しかし、リモコンが一ヶ所に集約されていれば、一気に電源をオン・オフできるのです。
壁をすっきりさせることができる
リモコンニッチを設置するメリットとして、壁をすっきりさせることができる点が挙げられるでしょう。
リモコンがさまざまな箇所に設置されていると、それぞれの機器が目立ちやすくなります。
さらに、リモコンは種類によってサイズや厚みが異なるので、見た目に統一感がなくなってしまうのです。
そこで、リモコンニッチを設ければ、そういったリモコン類を凹んでいる部分に設置できるので、壁全体がよりすっきりとした印象になります。
壁面をおしゃれにできる
壁面をおしゃれにできる点もリモコンニッチを設置するメリットのひとつです。
リモコン類を設置すると壁に統一感が生まれにくくなりますが、工夫次第ではリモコンニッチを設置しておしゃれに見せることができます。
例えば、アーチ形のリモコンニッチにリモコンをバランスよく設置したり、ダウンライトを取り付けたりすることが可能です。
リモコンニッチのデメリット
ここまで、リモコンニッチのメリットについて紹介しました。
それでは、リモコンニッチにはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
一ヵ所にまとめると移動が大変になる
先ほど「一ヶ所にまとめると出かける時などに楽」と説明しましたが、逆に面倒と感じるケースもあるようです。
例えば、すべてのリモコンを1ヵ所にまとめてしまうと、電気やエアコンを付ける際にリモコンニッチを設置した場所まで毎回足を運ばなくてはいけません。
一ヶ所にまとめた方が楽になることもありますが、設置する場所や設置するリモコンによっては面倒になる可能性があることも覚えておきましょう。
設置できる場所に制限がある
リモコンニッチを設置するデメリットとして、設置できる場所に制限が生じることが挙げられるでしょう。
電子機器であるリモコンニッチは、配線等も考慮して設置する必要があり、必ずしも好きな場所に設置できるとは限りません。
さらに、耐力壁や断熱材のある壁の場合、ニッチを作るとそれらの性能が落ちてしまうことがあり、壁の性質によっては設置自体が難しいこともあるようです。
掃除が大変になる
掃除が大変になる点もリモコンニッチを設置するデメリットのひとつです。
リモコンニッチは凹凸が多いため、ホコリやゴミが溜まりやすくなります。
さらに、リモコンニッチは目に留まりやすい場所でもあるため、ホコリやゴミが気になりやすいです。
そのため、リモコンニッチはこまめな掃除が必要になり、掃除が面倒と感じる人が多く見受けられます。
こんなアイデアも。スイッチニッチの成功事例
さまざまなデメリットがあるスイッチニッチですが、スイッチニッチを設置して成功した事例もあります。
以下で、スイッチニッチの成功事例を確認していきましょう。
ホワイトボードとしても使えるスイッチニッチ
仲間が集まる時も、家族の時間も快適に楽しめる家|施工実例|トータテハウジング
まず紹介するのが、スイッチニッチをホワイトボードとしても活用できるように工夫した事例です。
トータテハウジングのモデルハウス「LATTICE」をベースに、大勢が集まりやすい新築を作り上げたと言います。
スイッチニッチはキッチン横のホーローパネルに設置しました。
プリント類を貼れるだけでなく、マグネットフックに鍵を吊したり、ホワイトボードに伝言やメモを書き留めたりできるように工夫したそうです。
インテリアも置けるスイッチニッチ
グレージュインテリアで作る快適空間の家|施工実例|トータテハウジング
続いて紹介するのがインテリア雑貨を飾れるように工夫したスイッチニッチの事例です。
LDKのインターホンやスイッチは意外と目立ちやすいため、スイッチニッチを活用して存在感を少なくしました。
白とグレージュカラーでまとめた家全体のデザインに合うように、スイッチニッチにもオブジェやキャンドルを飾れるようにこだわったと言います。
デザインにこだわったスイッチニッチ
インナーガレージ・中庭バルコニー付 4人家族の3階建て住宅|施工実例|トータテハウジング
最後に紹介するのは、デザインにこだわったスイッチニッチの事例です。
トータテハウジングのモデルハウス「GRANDE」の雰囲気が気に入ったことから、中庭バルコニーのある落ち着いた雰囲気の住まいを実現しました。
スイッチニッチはそんなおしゃれな雰囲気の家に合うように、ヘリンボン型のタイル風のクロスを貼ったり、家の形に壁をくり抜いたりして工夫しています。
新築ニッチに関するよくある質問
ここでは、新築ニッチに関するよくある質問を紹介します。
ニッチの用途はどのようなものがある?
ニッチはさまざまな用途で活用することが可能です。
例えば、リモコン機器をまとめたリモコンニッチ、インテリアのアクセントとして設置するインテリアニッチなどのタイプがあります。
他にも本やマガジン、CDなどを収納する棚としても活用できるので、生活スタイルを踏まえた上でどのように活用したいかを考えることが大切です。
ニッチのおすすめの設置場所は?
ニッチのおすすめの設置場所は、用途によってさまざまです。
ニッチがよく設置される場所としては、以下のスペースがあります。
- ・玄関(鍵の収納やインテリア)
- ・キッチン(収納)
- ・リビング(インテリアや本棚)
- ・ベッドサイド(リモコン置き場や照明)
- ・トイレ(収納やインテリア)
ニッチはどのくらいの大きさにすればいい?
ニッチをどれくらいの大きさにするべきかは、目的を踏まえた上でコーディネーターや担当者と相談してください。
ニッチの最適なサイズは、置きたいものや目的によって異なります。
そのため、相談する前にニッチをどのように活用したいかを明確にしておくことをおすすめします。
ニッチの設置にはどのくらいの費用がかかる?
ニッチの設置費用の相場は、「3万円〜10万円」です。
シンプルなニッチであれば、比較的安価で取り付けることができます。
一方、デザインや設置場所にこだわると費用が高くなりやすいです。
ただ、ニッチを一度取り付けると変更することが難しいため、後悔しないためにも予算とのバランスを見ながら納得のいくニッチを設置しましょう。
ニッチを隠すことはできる?
ニッチを隠すことは可能です。
例えば、扉やカーテンを取り付けたり、ポスターや絵、カレンダーを飾ったりして隠すことができます。
新築のニッチの取り付け希望はいつまでに伝えればいいの?
新築のニッチの取り付け希望は、住宅を注文する段階で伝えるようにしましょう。
住宅が出来上がってから取り付けることも可能ですが、追加費用が高くなる可能性がありますし、スペースや壁の厚さによっては工事が不可能な場合もあります。
まとめ
今回の記事では、ニッチの意味や、新築のニッチにおける失敗事例、成功施工事例、新築のニッチを後悔しないためのポイント、新築ニッチに関するよくある質問について解説しました。
壁をくぼませて作るニッチは、さまざまな用途で活用することができるため、多くの人からの人気を集めています。
新築にニッチを設置しようと考えている方は、スイッチニッチやインテリアニッチなど、どのようなニッチを設置したいのか、用途をぜひ考えてみてください。
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