住まいと暮らしの最新情報をお届け

TOPICS住まいのコラム

湿気やカビ対策に有効な住まいのお手入れ方法や建材を解説

暮らしのヒント
2023.06.02

梅雨から夏にかけてのジメジメした空気に、「また嫌な季節がきたな」とブルーになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

嫌な気分にさらに追い打ちをかけるのが、気づくと増えている住まいのカビです。

そこで今回は、湿気やカビから解放された住まいづくりに向けて、お手入れ方法や湿気対策に優れた建材についてお話しします。

カビの原因と発生しやすい条件とは

実を言うと、カビは住まいの中を一年中漂っています

普段は、あまりにも小さくかつ数が少ないことから目立たないだけです。

繁殖する条件が整うことにより、カビの数が増えてきてカビが生えたと気づきます。

それでは、カビが繁殖する条件について見ていきましょう。

カビが発生しやすい時期

「湿度」と「温度」が、住まいのカビの繁殖に深く関わっています。

湿度は70%以上、温度は15℃〜30℃が、カビにとって最高の環境です。

つまり、この条件に当てはまる5月下旬から7月中旬頃の梅雨の時期が、最も繁殖しやすいといえるでしょう。

カビは、温度が30℃を超えると活動が弱くなり、37℃以上で死滅することから、夏の盛りではあまり増えません。

一方、カビは低温で死滅することはなく、冬場は数が少なくなるだけです。

なお、冬場においても、暖房器具により「湿度」と「温度」の条件が整えば繁殖するので注意を要します。

カビが発生しやすい環境や場所

「栄養分」が、カビが繁殖するもう一つの条件です。

つまり、「湿度」と「温度」にカビの餌が加わることで活動が活発化します。

カビの餌となるものは、食べ物のカスやほこり、汚れ、ダニなどです。

住まいの中で「湿度」「温度」「栄養分」が整う箇所が、カビが発生しやすいといえるでしょう。

以下の場所が特に繁殖しやすい場所です。

  • ・キッチン・浴室・お手洗いなどの水回り
    ・クローゼットや押入れ

このほか、エアコン内部、タンスや冷蔵庫などの裏側、マットレスなど寝具の裏側、畳も繁殖しやすいといわれています。

まずやっておきたいカビ・湿気対策とは

カビの繁殖を抑えるには、「湿度」「温度」「栄養分」を断つことが何よりも有効な対策です。

これらのうち、いずれか一つを断つだけで効果が得られます。

「湿度」・「温度」および「栄養分」の対策について、簡単にまとめてみました。

湿度・温度からのアプローチ

まず、お部屋の湿度を60%以下に下げることを目指しましょう。目安は、普段の生活で快適と感じる湿度50%程度です。

湿度を下げる方法は、窓からの換気、もしくはエアコンの除湿機能です。

お部屋の中の湿度を均一にするために、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させるとなおよいでしょう。

梅雨時期に部屋干しをすると湿度が上がることから、極力避ける方が望ましいです。

部屋干しが必要な場合は、換気やエアコンの除湿機能を用いて湿度管理を徹底します。

温度は、25℃以下が望ましいそうです。

しかし、住まいの構造や健康上の理由で、25℃以下が難しい場合もあります。

このような場合は、無理をしない範囲で調整を行い、その分「湿度」と「栄養分」の対策をしっかりしましょう。

カビのエサを断つ

カビの栄養分対策は、住まいのこまめなお手入れに尽きます。

小さなホコリやチリも餌になるので、ハタキやハンディーモップがけも行いましょう。

食べ残しや食べかすもそのまま放置せずに、すぐに片付けるとよいでしょう。

カビの生じやすい箇所別のお手入れ方法

ここでは、カビが発生しやすいキッチンや浴室、および押入れ・クローゼットのお手入れについて、簡単にお話しします。

キッチン

キッチンのカビ対策には、毎日のお手入れが欠かせません。

料理を行うたびに汚れを拭き取るようにしましょう。生ごみや食材の残りは早めの処分が大切です。

日々のお掃除の仕上げとして、カビの繁殖を抑制するアルコールスプレーをおすすめします。

浴室

浴室は、日々のお手入れが大切です。

石鹸・シャンプーや皮脂の汚れの除去、あるいは最後の仕上げとして、45℃以上の熱いシャワーをかけます。その後、浴室の水分を拭き取って完了です。

なお、お掃除中は湿気が室内に逃げないように扉を閉めて、換気扇を回して行いましょう。

押入れ・クローゼット

押入れやクローゼットは、布団や衣類を詰め込み過ぎないようにします。

定期的に襖や扉を開けて空気の入れ替えをするとよいでしょう。

また、衣替えなどのタイミングで空間のお手入れを行い、糸くずやほこりを取り除きます。

押入れにすのこを敷いて通気性を確保する方法もおすすめです。

カビ・湿気対策グッズや建材を活用して快適な住まいづくり

毎日のお手入れはカビ対策に有効だと分かっていても、お仕事などで続けることは難しいものです。

そこで、お役に立つカビ・湿気対策をご紹介します。

カビ・湿気対策に有効なグッズ

湿気をこもらせないために、お部屋の空気を循環させる扇風機やサーキュレーターを用意します。

これらは押入れの空気の入れ替えにも大活躍です。

また、押入れやクローゼット、あるいはお部屋の隅に除湿剤を置いておくとよいでしょう。

カビの予防には、カビの細胞膜を破壊するエタノールが有効です。

無水エタノールを水で薄めて、水回りや押入れ、お部屋など必要な箇所にスプレーします。

湿気対策に有効なお住まいの設備や建材

お部屋の湿気対策に、LIXIL「エコカラット」はいかがでしょうか?
エコカラットは、日本の伝統技術である土壁の良さを受け継いだ、呼吸する壁用の建材です。
湿度の調整だけでなく、においの抑制有害物質の低減などの効果があります。

こちらの施工事例のように、テレビの背面など部屋の一部にエコカラットを配置して、インテリアのアクセントとしても楽しまれる方が多いです。

トータテハウジング施工事例
トータテリフォームセンター施工事例

室内干し対策として、LIXIL「浴室乾燥機」を活用する方法もあります。
浴室のリフォーム時に合わせて導入するのがオススメです。
洗濯物の乾燥だけでなく、浴室のカビ抑制にも効果を発揮する優れものです。
梅雨だけでなく、外干しが難しい花粉の時期や冬場にも大活躍します。

トータテリフォームセンター施工事例(イメージ)

カビや湿気対策で行う換気は、窓を開けるだけでは不十分で、どこから風を取り込み、どこへ排出するかという、空気の流れを考慮することが大切です。
三協アルミ「効果的に換気できる窓」は、自然の風を活かしたお住まいの換気を実現します。

湿気対策の参考になる施工事例を見てみよう!

今回の記事はご参考になりましたか?

トータテリフォームセンターおよびトータテハウジングのHPでは、他にも様々な事例をご紹介しています。

住まいの湿気対策に、参考にしてみてくださいね♪

関連記事
新築クロスが白すぎた?失敗した時の対処法や後悔しないための注意点とは

新築のクロスが白すぎて後悔した人の声、白いクロスのメリット、後悔・失敗しないために気を付けるポイント、新築のクロスが白すぎたときの対策方法、白のクロスの種類、クロスについてのよくある質問について解説します。

暮らしのヒント
完全分離型の二世帯住宅に住むお嫁さんの気持ちと寄り添う方法を紹介


住まいのコラム の抜粋
 完全分離型の二世帯住宅に住むお嫁さんの気持ち、完全分離型の二世帯住宅にして後悔したポイント、メリット、成功させるためのポイント、費用、注意点、向いている人の特徴を解説します。

暮らしのヒント
新築ニッチで失敗しない為のポイントを施工事例を踏まえて解説

今回の記事では、ニッチの意味や新築のニッチにおける失敗事例、成功施工事例、新築のニッチを後悔しないためのポイント、リモコンニッチやスイッチニッチはダサいのか、新築ニッチに関するよくある質問を解説します。

暮らしのヒント