今年も「住まいのトータテスポンサードゲーム」が7月31日のマツダ スタジアムで開催されました。立ち上がりに苦しんだ開幕直後の、しかも雨天だった昨年のスポンサードゲームから一転、今年は真夏の首位攻防戦!! 熱い闘いに加え、 […]
トータテプロフェッショナル 〜 設計士 斎藤美沙
トータテで働く“住まいのプロフェッショナル”に仕事の流儀を聞く「トータテプロフェッショナル」。
今回のプロフェッショナルは、トータテハウジング設計部の斎藤美沙さんです。
“設計士 斎藤美沙”ができるまで
チラシの間取りを眺める楽しさから建築の道へ
子どもの頃から、折込チラシなどで家の間取りを見ることが好きでした。だから小学生の頃から打ち込んでいた卓球の強い商工系の高校への進学を考えた時、建築が学べるコースを志望。その学びが楽しくて、大学も建築系に進学しました。
大学では商業施設の建築にも興味を持ちましたが、やはり人が住むところ、生活に近いところに携わりたいと考えて、注文住宅を手掛けるトータテハウジングに入社しました。
自転車を走らせて初めて設計した現場へ
入社後一年間は、分譲住宅を担当する部署で見習いをしながら仕事の流れを学びました。構造、地盤、法規、設備など、現場に基づいた設計士に求められる仕事は、机上の学びの何倍も知識や技術、対応力を必要とするもので、日々たくさんのことを学びました。なかなか理解できず何回も同じことを上司に尋ねてしまい、落ち込んだこともありました。
2年目になって、初めて実邸の設計を任せてもらいました。その上棟の日に、ベテランの現場監督さんが「見に来るか」と声を掛けてくれて、自転車を走らせて現場に向かいました。手慣れた職人たちに混ざって、現場の雰囲気やトラックで運ばれてきた2×4の建材が組み上げられる様子を目にして、とても感動したし、勉強にもなりました。以来、今でも現場を見ることは大好きです。
チームの意見を形にするプロジェクトへの参加
お客様とつくり上げた家はどれも思い入れがありますが、その他にも思い出深いのは、トータテの女性社員を中心にプロジェクトを組んで実現した企画住宅です。
入社2〜3年目に参加させてもらった「スタジアムハウス」では、マツダスタジアムの近くにカープ女子社員たちの思いを結集した分譲モデルハウスを企画しました。細かいところまで野球の要素を取り入れたり、こんな部屋で観戦したいという思いを形にしたり。メンバーのあふれる情熱を“家”という形に詰め込むことは大変でしたが、とても楽しかったです。
同じく女性チームで取り組んだ「titta」は、共働きの家族のゆとりを女性目線で考えたプロジェクトでした。動線の工夫などで家事の時短を実現し、家族と向き合う時間、自分と向き合う“時間を生み出す”ことがコンセプト。当時はまだ結婚していなかったので、家族がいるメンバーたちのリアルな声は家づくりの参考になりました。家族専用の玄関と洗濯室の間に、帰宅後や洗濯後の収納に便利なファミリークローゼットを設けるプランは、今でも多くの家に採用されて喜ばれている動線になっています。
斎藤美沙の仕事の流儀
より良い家をつくるチームの潤滑油として
設計という仕事は工事と営業の仲介役を担う場面が多くあります。難しい時もありますが、営業の方もお客様と現場の板挟みで大変な思いをされています。だからなるべくうまく回る潤滑油のような役割が果たせるように心がけています。やはり皆で一緒に考えてチームワーク良く進行できた家ほど、良い家になるという実感があるからです。
お客様の顔を見て思いを汲み取る
また、できるだけお客様とお会いするようにしています。お客様の声を直接お聞きした方が、その口調の熱意から希望の優先順位も汲み取りやすいですし、受け止め方にずれが生じにくいからです。「こういうプランにしたい」と希望されていても、その理由をよくお聞きしたら、もっと別のプランの方がより希望に沿ったものになることもあります。また言葉にされなくても、どこかスッキリされない顔をされていたら「他に何か気になることがありますか?」とこちらから声をかけます。
私が女性ということもあり、特に奥様はお話ししやすいようで「斎藤さんが担当で良かった」と言っていただけるととても嬉しいです。そして何より嬉しいのは、お客様に希望通りの家ができたと喜んでいただけること。家は一生の大きな買い物ですし、せっかくの注文住宅です。私たちはお客様のご希望を形にすることが仕事なので、遠慮せず妥協せず納得いくまでお付き合いしたいと思っています。
設計士としての感性を磨く日常
いつも持ち歩いているフランスの建造物ポーチ
いつも鞄の中に入れているポーチは、大学の卒業旅行でパリに行った時に買ったもの。カラフルなパターンが実はモンサンミッシェルや凱旋門などの建物のシルエットになっているお気に入りです。これが仕事の“7つ道具”を入れるのにちょうど良いサイズで愛用しています。
5mまで測れる巻き尺に、ちょっと印を付けたりする時に役立つ(なぜかトムとジェリーの)マスキングテープ、三角スケール、お客様の前で図面に書き込むための赤ペンは必ず予備も入れて2本。マーカー、芯が0.7mmと太めの製図用シャーペン、お客様にサインしていただく用のちょっといいボールペン、電卓…“8つ道具”でしたね!!
旅先で楽しむ建築物やデザイン
旅も好きですが、旅先でどんな建築物が見られるのかをやはり重視してしまいます。コロナ前に行ったオーストラリアでは、シドニー工科大学の螺旋階段が見事で、いろいろな角度から写真を撮ってしまいました。
オペラハウスでは外壁の構造に着目。樋(とい)がなくて、外壁タイルの目地を通って雨水が海に流れる構造になっているんです。そんなマニアックなところばかり見てしまいました(笑)。
もちろん、いつかは自分の理想の家も建ててみたいです。夫婦共にハーレーに乗っているので、ガレージハウスを建てることが夢なんです。そしてエントランスホールにどーんと置きたいのが、イームズのラウンジチェア「ラ シェーズ」。尾道市立美術館にあり、行く度に座って「欲しい」ってなってます(笑)。
自分の世界を広げてくれる建築士という仕事
近代建築の三大巨匠は、フランスのル・コルビュジエ、ドイツのミース・ファン・デル・ローエ、アメリカのフランク・ロイド・ライトですが、私が一番好きなのはミース・ファン・デル・ローエ。「Less is more(レス イズ モア)」というミニマルなスタイルを鉄骨やガラスなどで無駄なく生み出していることが魅力です。敷地や予算が限られた注文住宅の設計でも、空間やコストの無駄をなくすことは大切な要素となりますので、その上でいかにお客様の希望に沿って快適で居心地の良い家になるように知恵を絞ります。
また、お客様との出会いも自分の世界を大きく広げてくれる要素です。自分はどちらかというとモダンなスタイルが好みですが、特に女性のお客様にはソフトでナチュラルなスタイルを好まれる方も多くいらっしゃいます。お客様の希望に寄り添いながら、自分のテイストを融合させてプランを練り上げていきます。お客様の数だけ好みや希望が異なるので、お客様と接するほどに自分の世界が広がり、引き出しが増えていくことを実感します。色々な生活スタイルに触れることができて、それぞれの家に対する思いに共感しながら、夢を形にする喜びを一緒に体験できることがこの仕事の最大の魅力です。
住まいのことならプロフェッショナルが集うトータテへ
トータテグループには、注文住宅からリフォームに至るまで、住まいのプロフェッショナルが多数在籍しています。トータテ社員が住まいについて解説したインタビュー記事は、こちらからご覧ください。
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シンプルな間取りや丈夫な素材、平屋づくりなど、災害に強い家に共通する特徴がいくつかあります。
リフォームや新築を検討している方は、住宅設備を工夫して、災害に強い家づくりを目指すことが大切です。
台風に強い家はどのような工夫が施されているのでしょうか?風当たりの強い家はどう対策すればいいのでしょうか?台風による被害に遭わないためにも、家づくりを工夫することが重要です。