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ひろしま住まいづくりコンクール2020 空き家再生部門 奨励賞受賞

リフォームしたい
2021.02.05

2021年1月19日に、「ひろしま住まいづくりコンクール2020」審査結果が発表され、トータテリフォームセンター舛木清子さん(現在はトータテハウジング所属)が設計した「住み継ぎ,新築を超える空家リノベ」が空き家再生部門の「奨励賞」を受賞しました。

「ひろしま住まいづくりコンクール」は、優れた住まいづくりを表彰し、住まいづくりの見本・参考事例として広く紹介することにより、広島県の住環境のさらなる向上と住宅産業の活性化に寄与することを目的として、広島県と「ひろしま住まいづくり支援ネットワーク」の主催で2010年度から開催されています。

舛木さんは、2012年度奨励賞2016年度最優秀賞に続く3度目の受賞になります!!

今回受賞したのは、築約80年の古民家のリノベーション。ご祖父母の家を受け継がれた施主さまが、小さなお子様を含むご家族5人で暮らしやすい家に変えることをご希望されました。

長い年月の間に増改築を繰り返した家は、階段が3箇所、2階建てに半地下と中2階が組み合わさった複雑な構造の家。窓は昔ながらの木枠でたてつけの悪いものが多く、天井は低く床は段差だらけ、冬は寒くて夏は暑い古い家がリフォームでどこまで快適に暮らせるようになるのか半信半疑だったという施主さま。

子どもが帰宅したら顔を見て「お帰り」「ただいま」と言えるように玄関にあった階段をリビングに掛け替えたいLDKを広くしたいキッチンを対面にしたいなどの希望を伝えたところ、構造をしっかり確認した上で出してもらったプランがとても気に入り、ほぼそのまま実現することになりました。

ほぼスケルトンリフォームで耐力や断熱などの構造を整えた上で、開放感のあるワンフロアのLDKを生み出しました。

〈玄関につながるドアをキッチンの正面に設置し、階段をLDKに新設して、どこにいても家族の気配が感じられるLDKに。光を透過して圧迫感を与えないスプリット階段にしたこともポイント〉
〈構造上どうしても低くなってしまう天井は、わざと凹凸のある空間で広く見せる〝フロート天井〟の技を取り入れ、取れない柱は丸く加工してクロス貼りに、転落防止のために壁にした階段手摺には、お子様や猫が顔を覗かせる四角い窓を抜いて〉

キッチンは、インテリアのベースになったフローリングの淡い木目と色調を合わせ、モノトーンで格好良くコーディネートしました。

高級感あるモノトーンを各所に取り入れたのは、「ラグジュアリーにしたい」というご主人のこだわり。けれども奥さまに言わせると「バブリー」らしい(笑)ので、「ラグジュアリー&バブリー」を合言葉に、コーディネーターの羽根さんとインテリア選びを楽しんだそうです。

「一戸建てに住み替えたら猫を飼いたいけれど、実は猫アレルギーで…」というご主人の話を聞いて、舛木さんはペアガラスの断熱サッシに変えた窓に、毛の付着しやすいカーテンではなくウッドブラインドを設置することを提案。また、元の階段下だった日当たりの良いデッドスペースをランドリースペースにすることを提案し、天井に物干しが取り付けられる器具を設置しました。

以前の状態からは創造もつかないほど、大きく変わった家。住心地も良く、「正直、ここまで変わるとは思っていなくて、心からすごいと感じました。昔からこの家によく来ていた電気屋さんが『本当に同じ家?』と驚いていました」と笑いながら語ってくださいました。

ひろしま住まいづくりコンクール受賞歴】

■トータテリフォームセンター


■トータテハウジング

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