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中区紙屋町/選びぬいた素材を手間ひまかけて…珠玉のパンが並ぶラ・ミステール

暮らしのヒント
2021.07.16

そごう広島店新館5階のトータテリノベスタジオ内、HIROSHIMA GOOD THINGSでも人気のラ・ミステールさんのパン。6月19日(土)に、SATONOWAコミュニティハウスで行われた出張販売でも飛ぶように売れて、改めてその人気を実感。前から一度、お話を伺ってみたかったので、紙屋町のお店での取材をお願いしました。

LA MYSTÈRE(ラ・ミステール)さんのお店があるのは、中区紙屋町。本通り商店街から少し北に入った路地に面したビルの1階にあります。

シックな佇まいのお店を入ると、迎えてくれたのはフランス人スタッフのステファン。わっ、まるでフランスに来たみたい!! という感動が第一印象(フランスに行ったことはないんですけどね(笑)…)。

オーナーご夫婦の奥様、瀬川律子さんにお話を聞かせていただきました。


■ 世界中のパン屋さんの先生が開いた、本当に美味しいと思うパンを作るお店

瀬川さんのご主人は、国内外でパン作りを教えることをお仕事にされていた、いわば世界中のパン屋さんの先生。世界各国を旅しながら、さまざまな文化、人、食材、パンに関わってきました。

そんな生活を長く続けた後、そろそろご夫婦の故郷である広島に帰ってゆっくりしようか、という話に。お店のパン作りに関わる際には、どうしても売れるパンやオーナーが売りたいパンが中心になってしまうので、自分たちの店を持って自分たちが本当に美味しいと思うパンを作ろうと考え、上安に最初の「ラ・ミステール」をオープン。
しかしその後、再び海外の仕事を受けることになり、一年半ほどで惜しまれながら閉店していました。

帰国後、またお店を始める際に、今度は東京に出すことも考えたそうですが、広島のお客様が熱心に「まだ帰って来ないの?」と声をかけてくださったこともあり、再び広島に戻ることに。紙屋町の今の場所とご縁があり、上安の時のお客様がまた常連になられたり、フランス人のステファンが「働かせてほしい」と訪ねて来たり、息子さんと娘さんがお店を手伝うことになったり、さらに多くのお客様との出逢いを重ね、5年目を迎えたそうです。

〈端からローラーで食べてみたくなる珠玉のパンが並ぶウィンドウ〉

■ 手で管理する天然酵母が引き出す選びぬかれた素材の旨味

店名の「LA MYSTÈRE(ラ・ミステール)」とは、英語の「mystery」のフランス語で、神秘的という意味を持ちます。フランスでは、熟成や発酵は神の領域と考えられていることに由来。

ラ・ミステールのパンは、機械化、合理的、大量生産とは対極にある、昔ながらの手作りで、パンに用いられる天然酵母も毎日で管理しているとのこと。日本で言うぬか床の感覚のようです。

また、小麦、バターなど素材にもこだわり、スペインのチョコチップやイタリアの栗、マスカルポーネチーズなど、瀬川さんが世界で出逢った美味しいものを厳選。店内には、フランスのエシレ村のエシレバターの工場を訪ねた時の写真も飾ってありました。

「だから、オススメのパンは?と聞かれても答えられないんです。全部が、配合や組み合わせや熟成にこだわって生み出したパンなので…」と瀬川さん。
自然の力と手仕事から生まれるパンは、多くが仕込みから店頭に並ぶまで4日間ほどを要するそう。
「一切の妥協がないんです。だから今日は天気が悪いと思っても急に減らせないし、急に明日これだけくださいと言われても対応できない。自分たちの店でないとできないですよね」と笑って語ってくれました。

それだけ手間暇かけているパンだからこそ、陳列も宝石店のショーケースのように大切に並べられます。

美味しいと行ってくださるお客様が特に多いというクロワッサンは、フランス産と国産バター、それぞれを使ったものが並び、香りの違いを食べ比べて感じることができます。さらに金曜はシロップがけのクロワッサンが、土曜はまた別のバターを使ったクロワッサンがもう一種類並びます。

フランスパンも、熟成時間や焼き方を変えたものがずらり。日本ではあまり見られない、どっしりした伝統的なトラディションなども並ぶので、こちらも食べ比べてお気に入りを見つけてみたいです。

■ オーナーご夫妻が見つけた世界の美味しいものと出逢う楽しみも

店内には、瀬川ご夫妻が世界中で出逢ったオリーブオイル、ジュース、ジャムなども並びます。さながら珠玉の食のセレクトショップなので、店舗を訪れた際は、合わせてチェックしてみてください。

また、手土産に最適な焼き菓子はもちろん、冷蔵ショーケースにはフレッシュなサンドイッチやケーキも。このケーキがまたリーズナブルなのにとても美味しいし、マカロンも最高です!! バースデーケーキのオーダーも受け付けてくださいます。

さらに嬉しいのは、500円以上の購入ドリンクサービスがあること。店内奥にはイートインカウンターもあり、美味しいパンとドリンクで一休みされる常連のお客様もたくさんお見かけしました。この抜群に美味しいコーヒーも、近々さらにグレードアップ予定だそうです。

全ての商品に手間ひまかけて、愛情かけて焼き上げるラ・ミステールさんのパン。口に入れた時に広がる幸せを、ぜひ感じてみてください。

〈バターの贅沢な香りが広がるオーナーオリジナルレシピのクイニーアマン。今度、ステファンの故郷の味バージョンのクイニーアマンも並ぶかもしれないとのことでした〉

LA MYSTÈRE(ラ・ミステール)

広島市中区紙屋町1-5-7-2

082-542-6311

10:00〜20:00


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