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台風に強い家の6つの特徴とは?工夫や安全対策についても解説

トータテニュース
2024.07.22

「台風に強い家の特徴とは?」
「台風被害に遭わないようにどう対策すべき?」

と疑問を持っている方はいませんか。

災害リスクを考えず、家づくりを工夫しないと、威力の強い台風が来た際に屋根が飛んでしまったり、床が浸水してしまったりするかもしれません。

今回の記事では、台風による被害内容や​​台風に強い家の特徴、具体的な対策方法、おすすめのモデルハウスなどを解説します。

年々増加する台風の被害

最近「前よりも台風による被害が増えた」と感じている人はいませんか?

海洋研究開発機構(JAMSTEC)が実施したシュミレーションによると、地球温暖化がこのまま進行した場合、「21世紀末までに台風が6.6%増加する」と予想されています。

それでは、実際にどれくらいの台風が日本で観測されているのでしょうか?

参照:JAMSTEC BASE「地球温暖化で台風がますます激甚化する!?」

台風の発生数

気象庁が公開しているデータに基づき、2015年〜2023年における台風の発生数を確認していきましょう。

台風の発生数
2023年17
2022年25
2021年22
2020年23
2019年29
2018年29
2017年27
2016年26
2015年27
参照:気象庁「台風の発生数」

平均すると年間で「25」程度の台風が発生していることがわかります。

それでは、具体的に台風によってどのような被害が出ているのでしょうか?

【風速別】台風による家屋への影響

気象庁のホームページを参考にしながら、風速ごとに想定される被害を以下の表にまとめました。

風速家屋への被害その他の影響
10〜15m/s(やや強い風)・雨樋(あまとい)が揺れ始める。・人は風に向かって歩きにくく、傘をさせない。
・樹木全体、電線が揺れ始める。
・高速運転中の車が強風に流される。
15〜20m/s(強い風)・屋根瓦、屋根葺材(やねふきざい)が剥がれ始める。
・シャッターが揺れる。
・人は風に向かって歩けず、転倒する人もいる。
・電線が音を立て始める。
・看板やトタン板が外れ始める。
・車が強風に流される感覚が大きくなる。
20〜25m/s(非常に強い風)・屋根瓦、屋根葺材が剥がれ始める。
・シャッターが揺れる。
・人は何かにつかまらないと立てない。
・車を通常の速度で運転することが困難になる。
25〜30m/s(非常に強い風)・人は何かにつかまらないと立てない。
・車を通常の速度で運転することが困難になる。
・細い木の幹が折れ、倒れ始める。
・看板が落下、飛散する。
30〜35m/s(猛烈な風)・固定の不十分な金属屋根の葺材がめくれる。
35〜40m/s(猛烈な風)・金属屋根の葺材が広い範囲で剥がれる。・屋外での行動は極めて危険。
・走行中のトラックが横転する。
40m/s(猛烈な風)・木造住宅が倒壊し始める。
・鉄骨構造物が変形する。
・樹木、電柱、街灯が倒れる。・ブロック壁が倒壊する。
参照:気象庁「風の強さと吹き方」

暴風域は平均風速25m/s以上の強風が吹いているため、台風によって多大な影響が及ぼされる可能性が高いです。

台風による被害例

以下で、過去に実際に起きた台風による被害例を紹介します。

平成3年:台風19号

1991年9月27日に台風19号は広島県を襲い、最大瞬間風速58.9m/sを記録しました。

広範囲にわたる高潮被害により、建物の損壊や浸水被害が発生しました。

特に広島県では高潮被害が深刻で、塩害対策が進む契機となりました。

停電も広範囲で発生し、県内配電戸数の66%にあたる96万戸が停電しました。

参照:平成3年台風19号による高潮被害

平成16年:台風16・18号

平成16年、台風16号と18号は広島県に甚大な高潮被害をもたらしました。

台風16号は鹿児島県に上陸し、瀬戸内海で大潮と重なり、広島県の呉港や福山港で既往最高潮位を記録しました。

台風18号は長崎県に上陸し、広島地方気象台で最大瞬間風速60.2m/sを記録し、呉港で再度最高潮位を更新しました。

参照:平成16年台風16号・18号による高潮被害

台風に強い家の6つの特徴や工夫

上記で説明したように、台風によって風害や水害、高潮害、落雷などの被害が生じる可能性があります。

それでは、どのような特徴をもつ住宅がこういった被害に対応できるのでしょうか?

基礎が高い住宅

建物における基礎とは、地盤と建物の間にあるコンクリート部分のことです。

したがって、基礎が高い住宅とは「床下に一定の高さ、空間がある住宅」を指します。

一般的な鉄筋コンクリート造の場合、基礎の高さは「35〜50cm」程度が平均的です。

台風によって河川が氾濫した場合でも、基礎が高い住宅であれば室内が浸水するリスクを軽減できます。

さらに、ネズミや害虫が巣を作りにくくなる、床下に湿気が溜まりにくくなるなどのメリットもあります。

湿気対策に関しては、以下の記事を参考にしてください。

関連記事:湿気やカビ対策に有効な住まいのお手入れ方法や建材を解説

防水性能が高い外装

台風に強い家は、防水性能が高い外装を持っています。

外装は、外部の影響を直接受ける部分です。

防水性が低い外装であると、雨に耐えられず、すぐに劣化してしまう可能性があります。

さらに、台風に強い家を目指すためには、耐風性の高さにも注意しなくてはいけません。

耐風性の高い外装であれば、強風時の飛来物による被害を軽減できます。

台風に強い屋根

台風に強い家を作るためには、台風対策仕様の屋根材を選ぶ必要があります。

屋根は台風による被害を受けやすく、強風によって飛ばされてしまう可能性があるためです。

例えば、瓦やガルバリウム鋼板などの屋根材は台風に強いとされています。

加えて、近年は台風や地震に強い設計の「防災瓦」を導入する住宅が多く見られるようになりました。

地域の気候を考慮した上で、最適な屋根を見極めることが大切です。

※「防災瓦」とは瓦同士をアームで引っ掛けあわせて張る構造になっており瓦同士でしっかりと瓦を屋根下地に固定できます。
そのため地震がきてもずれにくく、台風がきても飛び散りにくいと言えます。

シャッターの設置

シャッターや雨戸が設置されていることも、台風に強い家の特徴です。

台風で強風が発生した場合、飛来物によって窓ガラスが破損してしまう可能性があります。

飛散したガラスによって怪我してしまう可能性もあり、極めて危険です。

しかし、シャッターや雨戸があれば、窓ガラスが破損するリスクが軽減されるだけでなく、防犯対策にもなります。

平屋

二階建てよりも平屋のほうが台風に強いと言われています。

二階建て以上の建物だと雨風が当たる面積が広くなり、台風による影響も大きくなりますが、重心が低い平屋は雨風の影響を受けにくいのです。

さらに、平屋は地震にも強い傾向にあります。

二階建てよりも揺れにくく、二階部分の下敷きになる可能性が低くなるためです。

地震などの災害に強い家に関しては、以下の記事で解説しています。

関連記事:災害に強い家とは?設備や間取り、特徴について解説

四角形の家

四角形の家、つまりシンプルな構造の家は台風に強いです。

複雑な構造の家は、軒(のき)や庇(ひさし)の角が多くなり、台風時の強風による影響を受けやすくなります。

さらに、平屋の住宅と同じく四角形の家は地震にも強いため、災害リスクに備えたい方はシンプルな構造を心がけると良いでしょう。

台風被害や風当たりが強い家がとるべき4つの対策

台風被害が甚大な地域にある住宅は、どのように対策すればいいのでしょうか?

玄関ドアの対策

玄関ドアは、風や雨が侵入しないように工夫しましょう。

具体的には、 ドア枠のパッキンを最新のものに取り替えたり、ドアの開閉による衝撃を緩和させるクローザーを設置したりすると良いでしょう。

合わせて、ドアストッパーを導入することで、強風によってドアが開いてしまうリスクを軽減させることができます。

窓の対策

玄関ドアだけでなく、窓も風や雨が侵入しやすい部分です。

特に強風による飛来物によって窓ガラスが破損してしまうと、怪我をする可能性があるだけでなく、修理も必要になります。

強風による怪我を防ぐために、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ると良いでしょう。

さらに、二重窓にする、シャッターや雨戸を取り付けるなどのリフォームも、台風対策として人気です。

リフォームするなら耐風圧性・水密性が高い商品を選ぶとよいでしょう。

ベランダや門周りの対策

ベランダや門周りは、窓ガラスのように直接的な影響が少ない場所ですが、強風の影響を受けやすいため注意が必要です。

ひび割れやガタつきなどの劣化が見られる場合は、台風によって状態が悪化してしまう可能性があります。

普段から定期的にメンテナンスを実施して、強風への耐久性を高めておきましょう。

その他の対策

上記で紹介した方法以外にも、対策できることはたくさんあります。

例えば、カーポート(簡易車庫)は風で飛ばされてしまう可能性があるので、メーカーが提示している耐風圧強度を確認して、強度の高いものを選びましょう。

また、​​庭木も強風で飛んでいく可能性があります。

飛散物となると他者にとっても危険であるため、しっかりと固定してください。

台風に強い家にするには土地選びが大事

台風に強い家を建てるためには、土地選びが重要です。

台風は雨風だけでなく、河川の氾濫や土砂崩れなどを引き起こします。

以下で、土地選びのポイントを確認していきましょう。

避けるべき土地

台風に強い家を建てる上で、避けるべき土地の特徴は以下の通りです。

  • ・高台や崖に隣接する(崖が崩落するリスクがあるため)
  • ・田畑に囲まれている(風の影響を受けやすく飛来物が飛んできやすいため)
  • ・周囲に家がない(飛来物が飛んできやすいため、救助が遅れるため)
  • ・古い住宅が多い(飛来物が飛んできやすいため)

災害に強い土地を見極めるためには、ハザードマップを活用することをおすすめします。

ハザードマップの活用

ハザードマップとは、自然災害による被害リスクが記された地図のことです。

洪水ハザードマップや火山防災マップ、地震防災マップ、液状化被害想定図、津波災害時予測図など、ハザードマップにはさまざまな種類があります。

洪水ハザードマップを確認すれば、台風で洪水するリスクの高い場所を見極められます。

台風に強い家でも備えが大事!火災保険の加入

台風による被害に備えて、火災保険に加入しておきましょう。

ただ、保険会社によって対象となる事故や補償内容が異なります。

補償対象になる事例

建物の事故例

台風によって建物に被害が生じた場合、火災保険の対象となるケースがあります。

例えば、強風によって屋根瓦が破損してしまったり、飛来物によって雨どいが割れたりするケースです。

床上浸水による壁やフローリングの張り替えも補償対象となります。

家財の事故例

家財が台風によって破損した場合も、保険が降りることが多いです。

具体的には、窓ガラスが割れて家電が故障した、洪水で家具が使用できない、自転車が強風で転倒したなどのケースが挙げられます。

ただ、契約内容が建物のみの補償である場合、家財は補償を受けられません。

補償対象にならない事例

台風で建物や家財が故障した場合でも、経年劣化による影響が大きいと判断されると、補償対象と見なされません。

自分で判断が難しい場合は、保険会社の事故サポートセンターに連絡して、状況を判断してもらいましょう。

台風や災害に強い『トータテハウジング』の家づくり

広島県を中心に注文住宅やデザイン住宅を手掛けるトータテハウジングは、台風や災害に強い家づくりを行っています。

以下で、トータテハウジングの家づくりについて詳しく説明します。

ワンフロアスタイル

トータテハウジングが提案する平屋は、様々な敷地形状に応じて設計されます。

4つのコンセプトを用意しており、平屋を活かしたデザインを実現することが可能です。

平屋は台風や災害に強いと言われています。

加えて、高い省エネ性能を兼ね備えており、環境負荷の少ない暮らしを叶えられます。

平屋に適した土地選びのサポートも行っているので、興味のある方は資料を請求してみてください。

参考:平屋住宅

LATTICE

LATTICE(ラティス)は、トータテハウジングで人気を誇る商品ラインナップの一つです。

シックモダンテイストをテーマにしており、素材の質感や色を最大限に活かしています。

太陽エネルギーを有効活用した設計となっており、停電時も太陽光発電と蓄電池が備えられているので安心です。

参考:LATTICE

ENEIE

ENEIE(エネイエ)では、ZEH水準の性能を備えた家づくりを目指すことができます。

太陽光発電と大容量蓄電を取り入れており、環境に優しい暮らしを実現できるだけでなく、LATTICEと同様に災害リスクにも備えられます。

さらに、断熱等級6の高断熱性を誇り、月々の光熱費を約10,000円削減することも可能です。

参考:ENEIE

まとめ

今回の記事では、台風による事故を心配している人に向けて、台風に強い家の特徴や具体的な対策方法について解説しました。

近年は気候変動の影響により、台風による事故の増加が懸念されています。

台風に強い家づくりを行うことで、災害時も安心です。

トータテハウジングは、災害にも備えられる省エネ住宅を得意としています。

台風による事故などへの不安を感じている方は、トータテハウジングにご相談ください。

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