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シックハウス症候群とは?原因と対策について解説

住まいを建てたい
2023.05.30

「シックハウス症候群」をご存知ですか?

シックハウス症候群とは、室内空気環境の悪化により、頭痛やめまいなどの精神・神経症状が引き起こされることをいいます。

大切な家族と過ごすマイホームは、シックハウス症候群の心配のない住まいにしたいですよね。

そこで今回は、シックハウス症候群の原因と、安心・快適な住まいづくりに向けた対策をお話しします。

シックハウス症候群とは何?

まず、シックハウス症候群により引き起こされる症状や、その原因・対策を簡単に解説します。

こんな症状や状態、シックハウス症候群かも⁈

こんな症状、当てはまりませんか?

  • □ :かゆい・あつい・チクチクする
  • □ :つまる・鼻水が出る・ムズムズする
  • □ 皮膚:乾燥する/赤くなる・かさつく・かゆい
  • □ のど(呼吸器):乾燥する・声がかすれる・咳が出る
  • □ その他:頭痛・疲労感・だるさ・不快感・吐気・集中力の欠如 など

参考:厚生労働省「科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル」より抜粋

また、厚生労働省「科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル」では、シックハウス症候群の特徴として次の4点が挙げられています。

  • ・一般的な感覚器症状をあらわす。
  • ・建物内のある程度以上の人が訴える。
  • ・建物を離れると症状が改善する。
  • ・多種の要因が重なって原因になることがあり、詳しく環境を調べても原因が良くわからないことがある。

シックハウス症候群の原因物質は何?

シックハウス症候群マニュアルでは、症状を引き起こす室内環境に関わる要因を、次の5つに分類して挙げています。

科学的要因ホルムアルデヒド、VOC(揮発性有機化合物)、MVOC(微生物由来揮発性有機化合物)など
生物学的要因かび、細菌、ダニアレルゲンなど
物理学的要因温度、湿度、気流、輻射など
喫煙・受動喫煙・三次喫煙タバコ
浮遊粒子・燃焼生成物 等ストーブなどの燃焼器具、調理、粉じん、黄砂など

対策は「換気」「湿度」「住居」の三つ

シックハウス症候群に有効な対策は、快適な室内環境の実現です。

換気」「湿度」「住居」の3つの観点から、具体的な対策をお話ししていきます。

住まいの換気対策とは

今日では、省エネ対策や冬場におけるヒートショックなどの健康被害の軽減に向けて、高気密・高断熱の建物づくりが推進されています。

一方で、建物の気密性が高くなると、空気の逃げ場である「すき間」がなくなるため、高気密・高断熱の建物では、意識して換気を行うことが重要です。

換気に関する対策とは

現行の建築基準法において室内の換気は、機械換気設備の設置が義務付けられており、第1種、第2種、第3種のいずれかの方法で換気を行っています。

第1種、第2種、第3種換気の違いは次のとおりです。

第1種換気
/ 全館空調など \
第2種換気
/ 手術室など \
第3種換気
/ 住宅に最も多い \
〈給気〉機械
〈排気〉機械
〈給気〉機械
〈排気〉自然
〈給気〉自然
〈排気〉機械

シックハウス症候群の対策を行うには、どの機械換気方法を採用するにしても、住まいの換気計画をたてて、必要とされる換気量を確保しなければなりません。

現在、多くの家で導入されている第3種換気は、空気の取り込みが強制ではないため、常に十分な換気が行われているとはいえません。

より効果を期待するならば、第1種機械換気と温度・湿度のコントロールの機能をあわせ持つ「全館空調」を設置するとよいでしょう。

住まいの湿度対策とは

室内の湿度が高いと、結露が発生しやすくなります。

そして、結露が発生すると、水分を好むカビや害虫が繁殖し、結果として人体だけでなく建材を腐食させるなど建物にも被害が発生します。

しかし湿度が低すぎると、冬場にウイルスが増殖したり、肌が乾燥したりするため、年間を通じて適度な湿度を保たなければなりません

湿度に関する対策とは

シックハウス症候群に対する湿度の対策は、居住者の生活に支障が出ない範囲で、湿度を下げることです。

そのために、余分な水分を排出する換気設備を整える、自然素材由来の調湿性能を有した建材を利用するなどするとよいでしょう。

また、結露を発生させない建物づくりも大切です。

結露が発生しにくい窓を採用する、全館空調システムなどを使用して室内および室間の温度差を低減する方法があります。

住居にまつわる対策について

最後に、シックハウス症候群に対するソフト面、ハード面からの住居にまつわる対策をまとめました。

ソフト対策
<清掃>
・カビや微生物の温床となるゴミやほこりを取り除く
・夏場は通風/除湿を心掛け、冬場は湿度を抑え、結露に注意する。
・換気設備のフィルターの定期的な交換を行う。
・室内での喫煙は控える
ハード対策
<設備>
・換気設備や空調設備、結露が発生しにくい構造や設備の採用。
調湿性能のある建材の使用。
・ホルムアルデヒドなど健康影響物質を含まない塗料や接着剤を使用する。
・室内の空気を汚す原因となる、ファンヒーター等の使用を控える

まとめ

大切な家族と長く暮らすマイホームは、シックハウス症候群への対策以外にも、安心して快適な暮らしが送れるように、性能面にもこだわりたいものです。

トータテハウジングでは、断熱性・耐震性などの性能はもちろん、豊かな暮らしを叶えるためのデザイン性にもこだわった住まいづくりを行っております。

トータテハウジングの住まいづくりの詳細は、HPをご覧ください♪

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